【近代建築】舞子公園の洋風建築(兵庫県神戸市垂水区)
孫文記念館「移情閣」(神戸市垂水区)2022.01.21撮影
大正4(1915)年築。国重要文化財。
「移情閣」は華僑の貿易商・呉錦堂が舞子海岸にあった別荘内に建てた八角山荘の楼閣で、日本最古の木筋コンクリブロック造り。
手前にある付属棟・管理棟も歴史的建築で、その3つの異なる棟の並びが面白い。
呉と関係が深かった孫文の資料を集めた博物館「孫文記念館」として公開されている。
武藤山治別邸(神戸市垂水区)2022.01.21撮影
明治40(1907)年築。大熊喜邦・設計。国登録有形文化財。
これも垂水海岸に建てられた武藤山治の別邸で、木造二階建の円形バルコニー・スレート葺の屋根・下見板張りの外壁が特徴。
武藤は鐘紡社長などを務めた実業家で、衆議院議員、時事新報社長と政治家、言論家としても有名だった。
武藤が凶弾に倒れた後、「鐘紡舞子俱楽部」として厚生施設に利用された。
和館と洋館、撞球室で構成された別邸だが、洋館のみが残され、現在地に移築・公開されている。
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